うえーいwww。これを使っているウェイ系なキミも、使わないキミも必見!知っていると日本どころかメキシコでも盛り上がれるかも〜!?というお話。
1. 日本の「ウェ〜イ」を知ろう
1) ウェイって何?
ウェーイ
別表記:ウェイ、ウェイウェイ仲間同士で盛り上がった時に発せられる若者言葉。単に軽い挨拶として、友人に会った時などにも用いられる。関連して「ウェーイ系」という表現が使われることがあり、集団になって騒ぐことを好む若者に対する軽蔑を込めた呼称などとして使われる。
まとめると
- 盛り上がったときに発せられる
- 軽い挨拶がわり
- 集団で騒ぐのが好きな若者(チャラい系)をウェイ系と揶揄
2) ウエイの語源
「はい」と「いえーい」の合体語とか言われているが実際は不明。
3) ウエイはいつ生まれたの?
2010年女子中高生ケータイ流行語大賞ですでにノミネートされている。ちなみにこの年の1位は「なう」だった。
4) 誰が使うの?
「うえーい」を使うのは主に男子。んで女子は「やっほー」から生まれたとされる「やっふぃ」を使う。こっちも挨拶や「やったー」みたいなテンション↑なときにも使われるのでほぼ同じ意味か。どちらもま、年長者には使わない若者どうしのコトバ。
5) 書く時のお作法
書く時はウェイwwwww と今で言う『草』(笑)を表すが後ろにつくことが多い。
2.日本とメキシコ・意外な共通点
1で日本の「うえい」は、もう1億2000万人の日本人がみんなガッテンだな。
さて、そこで今日のメインである。
そう。実はメキシコでもこの「ウェ〜イ」ってのは若者言葉で使われているのだ!
※ちなみにメキシコの人口も1億2000万。つい最近抜かれた。こちらのページを見ると日本の少子化やばし!とも思うが、ま、アチラは国土は日本の約5倍。しょうがないかとも思う。
おっと話がそれたが、それではメキシコの「ウエイ」を見てみよう!
3. メキシコの「ウェ〜イ」を知ろう
0) 書く時(発音)のお作法
buey または güey が正しい。guey、wey やwe と書く時もある。どの発音もほぼ日本と同じウエイだと思って間違いはない。
1) ウェイって何?&その使い方
- 呼びかけ語として使う。※呼びかけ語についてはこちらを参照
例)-Qué onda güey? よう、どうだい?
-Bien güey. 元気だよ。
ナンだよ!どこにも意味ないじゃん!と思ったキミ。そう。だって日本語に訳すとヘンなんだもん。無理を承知で訳すなら
「元気かアホンダラ」「あたりまえじゃボケ」
ま、そんな感じの若者ウチでのみ使用される呼びかけコトバである。後でも述べるが基本男しか使わん。呼びかけの相手も当然男子。 - tonto/a やメキシコや中南米だとpendejo/a(どちらも馬鹿なの意味の形容詞)と同じように使う
例)Ay! Qué güey soy! げげー!なんて間抜けなんだ俺!
2) ウエイの語源
buey
男性名詞 去勢された雄牛(労役用・食用)
例)Es un buey para el trabajo. 彼は非常に良く働く。
アタシの相棒SHARP/edictionary/PW-A3500内現代スペイン語辞典より
どひょー!そーなのよー。だから男子にしか使わないのよー!
しかしこの辞書では牛だとしか書いていないくせに、用例では人として使っているのがオモシロい。んでここでは働き者の男なんて例だけど、実際のbueyは食って寝るだけの役立たず・穀潰しってこと!という身もフタもない説明も。
ちなみに去勢されていない牛はtoro。雌牛は vaca。子牛は ternero/a。んで中南米で食用の牛は res。そこまでなんでこだわるのだ!ってほど呼び分けている。
3) ウエイはいつ生まれたの?
後ほど紹介する動画によると20世紀初めとか。で1970年代にそれまでbueyだけだったのがgüeyも使われるようになった。思ったより歴史のあるコトバである。ともかくアタシがメキシコに住んでいた2004年はバシバシ飛び交っていたので、間違いなくメキシコのウェイの方が先輩である。
4) 誰が使うの?
先ほど述べたように若者・特に男子が使う。他のスラングも同じだが女子が全く使わないというワケでもないのだが、女子が使うと眉間にしわを寄せる年長者が一気に増殖、その数は男子の時の比ではない。やめといた方が賢明である。男子も当然、年長者に使ってはダメ。あくまで仲間内で使おう。
ついでにいうなら特にこのコトバ。現地でchilango(チランゴ)と言われるメキシコシティ出身・在住の若物の使用頻度がずば抜けて高い。
どんなコトバ・文にも最後にはgüey。なんとかだbuey。そうだbuey。 いや、やっぱこうだgüey 。オーケーgüey・・・ちょっと田舎のメキシコ人が「チランゴの真似〜」と言って実際こういう例をちょっとバカにするように挙げたから、ま、そういう事なんでしょう。
現地で聞いてると横浜弁の「じゃん」とそっくり。いいじゃん。そうじゃん。何でも終わりには「じゃん」を付けるんじゃーーーん!って感じで、ホントにいつでも「うえいうえい」言ってる。
5) 動画でみよう
英語で説明してくれているのがこちら
次のは全スペイン語。歴史から使用例から実に親切に教えてくれている。彼の使用例は臨場感あふれ、スペイン語わからなくっても楽しめると思うよ。
4. まとめ
日本とメキシコの「ウエイ」の共通点
- 若者の若者による若者のためのコトバ。年長者は眉をひそめて見てる(でもホントはちょっと若ぶって使ってみたい場合もアリ)。
- 基本は男子のコトバ。
日本とメキシコの「ウエイ」の相違点
- 日本は盛り上がってる時とかソレ自体で挨拶とか、基本楽しい場面で使われる。
- メキシコは「アホンダラ」がモトの意味なので、バカだな俺!という残念な場面とか、あとはフツーに親しい仲間内でのくだけた呼びかけ語。特に楽しい場面というわけではない。
だからどーなんだ?
いや、単にこれだけ。
おしまい!
スペイン語と日本語の他の共通点はこちら。
で、日本語編はうちのメインブログに書いてるよ!
コッチにもメキシコ弁出てきます