※2017/6/2の記事を分割し2017/4/20更新
暗記いらない。いるのはイキオイ!
今回もこれに賛同してくれる全言語学習者さんにお届けネタ。で、例によって長い(4300字)。でも知ってると使える小ネタ満載だよ!
もしキミが聞き取りが苦手なら…時間があるときにヘーホーフーンで読んでもらえたらうれしいな。
では、 はじめよう。
聞くってどーいうこと?(省略可)
※忙しかったらここは飛ばしてくれてイイ。
最初に確認しておこう。
「聞く」ってのは「話す」とセット。つまり自分が次に話すために聞く。これが基本。
そこでね。長いことウンウン、ふんふん聞いててさ、「で、君の意見は?」って聞かれたときに、サイアクなのがこの二つの答え。
1)「え…特に意見はないけど」
2)「…ごめん。ゼンゼン判らなかった」
まず1)ね。これ言うのは次の2タイプ。
- ホントに自分の考えがないヒト
悪いけど論外。 - どういえばいいかわからないヒト
とっさに言われて困って、で、とりあえずこう言っちゃうヒトね(実はよく聞き取れていなかったからも含む)。
↓
これ、子どもでも自分の意見をきちんと主張する欧米系なら絶対NG(ゴメン諸外国全部はわからない)。
言葉ができないだけで、考えがないわけじゃないのに。でも相手はそのまま受け取って君のオツムは過小評価されちゃう。ああ、自分の意見すら持てないのか。つまらないヤツだな…
それって悔しくない?少なくてもアタシは悔しい。だからこんな自分に損なコメントは言わないね。言ったら負けよ!
え?勝ち負けじゃないって?
ん〜。そーかな。あるイミ会話ってゲームだと思うんだよね。恨みっこなしの。
ま、いいや。ともかくこの台詞は日本社会以外では言わないより害があるとアタシは思うよ。うん。
次に2)「…ごめん。何言ってたかゼンゼン判らなかった」ってやつね。これには一言。
判らんと思った時点で質問しろ!!
話す相手にも失礼じゃ。
んで、こいつ何言ってもわかんないのか。そう思われると、もう次から君に語りかけてくれなくなっちゃうよ。そうしたら君の聞き取り能力をUPさせる場さえ失われちゃうワケだ。
ああ、なんてもったいない。
さて。ココまで読んで、どう?
- んじゃ、オレ(ワタシ)絶対無理。もっと自分の言語レベルが上達するまで、ヒトと会話なんて出来ないわ。
- わからん!と思ったら質問って…ほぼ全部わからんもん。イチイチ知らない単語全部聞くの?そっちの方が相手に失礼だし、めんどくさくなってもうコッチに会話をふってこなくなるんじゃない?
今回の話はまさにそう思った君のために書くぞ。
初心者だって、いや。初心者だからこそ。
バンバン聞いてバンバン話すべき。
でも。どこでも誰でもイイって訳じゃない。
大事なのは場と相手を選ぶこと。コレだけ!
そもそものアタシのスペイン語がだね。
NHKスペイン語講座を半年かじっただけでスペインを一人でフラフラして公園で雑談し、バルでおごってもらうなかで身につけたものだ。
なんの権威もないが、ともかく実践的なことだけは自信アリ!そんなシチュエーションが君も好きなら、今回も長いけど、ま、ダマされたと思って(だからダマさないって)読んでおくれい。
それではお待たせ。本編、いってみよー!
聞き取りやすい場所はドコ?
今回はスペイン語初心者のみゆまっしーがスペインに旅行に行ったというシチュエーションで話を進めていこうかな。
で、いきなり質問。
マドリッドの駅でセビージャ行きのAVEのきっぷを買おうと思う。さて、そのtaquilla(きっぷ売り場)はどこかを聞くのは次のうち誰?
- そのへんのおばさん
- 目の前のきっぷ売り場のおじさん
- 駅のInformaciónのお姉さん
はい、答え。スペイン語初心者みゆまっしーは迷わず3へ向かうよ。
ホテルを探す、穴場の観光スポットを聞くなど街のことを知りたい時も、まずは観光案内所Información de turismoをめざしましょ。間違いなくココの人のスペイン語が一番わかりやすいんだな。理由はコレ。
- こっちのヘタクソなスペイン語に慣れている
- 外国人への説明にも慣れているから、わかりやすい言葉でゆっくり話してくれる
- 仕事だから、ちゃんと聞いて話してくれる。
1.のそのへんのおばちゃんは親切だけど、すっごい早いスピードでまくしたて、その上悪気はないかもしれないがガセネタを掴まされるかもしれない(向こうでは知らない、と言うのは失礼や恥と思うのか、けっこうウソを教えてくれる)。
2の窓口のおじさんは仕事で忙しいからぶっきらぼー。また窓口ごしって結構聞き取りにくかったりする。こういう場所は始めのうちは最低限の要求を言うだけに留めたい。
それよりはダンゼン3!ここで聞き取り(&しゃべり)の練習をバンバンしよう。
ここはお金を払わないでいつでも何回でも通えるスペイン語教室である。
で、ついでに欲しい情報もくれる最高のスポットだ。アッチの人は雑談だって付き合ってくれるよ(ま、混んでいる時はホドホドに)。使わない手はない!
同じような理由でホテルのレセプションの人なんかも◎
やはり外国人に慣れてて言葉はていねい。ヒマそーにしている時がチャンス!まずは軽くジャブ。近場のおすすめレストランなんかを聞いてみよう。そこからはどうぞご自由に。おおっぴらに雑談出来るんだもの。おしゃべり好きな彼らはホイホイ付き合ってくれるよ。
ついでに言えばこういう場所って周りはけっこう静かだよね。これも聞き取り初心者には重要だ。ガチャガチャしているところって聞き取りにくいもんね。
さあ、聞き取りやすいスペイン語が聞ける、こういった場所は最大限に利用すべし!
聞き取りやすい人はダレ?
次の質問だ。
その肝心の観光案内所への行き方がわからん。そのへんの人に聞くしかない。では次の人たち。みゆまっしーが話しかけるとしたら誰?聞くと思う順番に並べよう。
- 見るからに上流階級のご婦人
- スーツを来たビジネスマン
- ベンチに座りのんびりしているお年寄り
- たむろしているオシャレな若者
- そんなに忙しそうじゃない若いカップル
- 食材の買い物途中っぽいそこそこ身なりのいい中年の主婦
- 道で雑談しているそこそこ身なりのいい中年のおじさんたち
さて。君なら誰から聞いていくだろう。それはそれで理由があるだろう。もちろんそれでいいんだけど、一応アタシの場合とその理由を言うよ。
アタシの答え)まず7だね。7がだめなら6…と上に順に上がり1が一番最後だな(で、アタシが男だったら6と7は逆だね)。理由を順にいくよ!
7.道で雑談しているそこそこ身なりのいい中年のおじさんたち
- 急いでいない。だからコッチがしどろもどろでも付き合ってくれる。
- 若すぎないからへんなスラングも少ない(身なり悪いとおじさんでもスラングだらけの可能性あり)。
- 話し方も適度にゆっくり。複数居ればそのなかで聞き取りやすいひとが居る確率も高い。
- 基本的に異性に対して人間は親切で寛容になるから、アタシはオンナ。使わない手はない。
ウマくすればビールやカフェ1杯くらいおごってもらえるかもしれないし!っていうスケベ心は、当然あっちも持ってるからバランス感覚は鍛えておいてね。
6.食材の買い物途中っぽいそこそこ身なりのいい中年の主婦
- 若すぎないからスラング少なく適度にゆっくりは7と同じ。
- 地元民と思われ町中に詳しそう。
- おばさんは基本的におせっかいで親切なもの。多少忙しくってもニコニコ聞いて付き合ってくれる。自分が無理なら他の人を探してもくれる。
君が男性ならより親切だろう。よって男性陣はこっちからがおすすめだ。
5.そんなに忙しそうじゃない若いカップル
忙しそうでめっちゃ二人の世界だったら近づいてはいけないが、適当にヒマそうならけっこうイケる。親切に外国人に教えちゃう自分たち、とか優しくカッコいい自分を恋人にアピール、とかいうシチュエーションを楽しんでくれるから、わかるようにゆっくり話してくれがちだ。で、これも相手が複数だからどっちかの話し方はわかりやすい、とかもあるかもしれない。
4.たむろしているオシャレな若者
ううむ。できれば避けたいところだ。若者はグループになるとその仲間言葉でこっちにも話しがちだ。そうすると初心者としては聞き取りが難しいことも(一人二人ならフツーに聞き取りやすいこと多し)。ま、君が話したいなら止めはしない。
3.ベンチに座りのんびりしているお年寄り
ヒマそうだし聞きやすそうと思うでしょ。それが以外にもわかりにくいのが彼・彼女ら。入れ歯だったりして言葉が不明瞭な場合もあるし、言い回しが古かったり、こっちの意図を汲み取ってくれないでトンチンカンなことになったり。ううむ。結局もう一度誰か別の人に聞かなくっちゃ行けなくなる場合が多いぞ。ま、会話の勉強で時間があるときにはおすすめだ。いくらでも付き合ってくれるからね。
2.スーツを来たビジネスマン
忙しい。よって人に構っていられない。コレにつきる(でもってタカビーなやつも多い)。
1.見るからに上流階級のご婦人
絶対近づいてはいけない地雷が彼女ら。下手したら一言もそのクチから言葉を発しないだろう。聞き取り以前の問題である。何故か?知らんけどアタシらアジア人なんてお下劣な人種とは話したくないんでしょーよ。ほほほ。人をバカと言う人がバカなよーに、本当にお下劣なのはどちらかしら〜???
ともかくムカつくのでこの人種は最初に除外する(もちろん親切な人もいるんだろうけどね…)。※スペインの北の方に多く棲息。
※これはスペインの例。キミの学習言語の国だと…?ちょっと考えてみてね。
どうだろうか。誰だっていいってもんじゃない。初心者は初心者なりに「聞き取りやすいスペイン語を話してくれる人」を嗅覚で見極め、選定して話しかけるべきである。イケメンだとかナイスバディだとかは別問題である。
聞き取りにくい人に話しかけ、「ああ、自分のスペイン語はまだまだだ…ゼンゼンわかんないや」と凹む失敗体験は極力なくし、「ああ、いろいろ親切に教えてもらって、なんとか通じたぞ!」という成功体験を、まずは積み上げようではないか。
そうそう。そのときは君も感じのいい外国人旅行者オーラを全開に出すのを忘れないでね。うさん臭がられて逃げられたら、これまた聞き取り以前だからね!!
まとめ
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聞き取りの恐怖がこれで薄くなったらなによりだ。
失敗は成功の母とはいえ、失敗の少なそうな今回紹介した場所や人に、ガンガン聞いてガンガン話し、成功体験をドンドン積み上げて、その言語をドンドン好きになってね!
おしまい。Gracias!
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