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「何ですって?」「もう一度…」聞き返しのスペイン語10選!


スペイン語圏の人たちは超絶モンゼツ早口である。
「え?え?なんて言ったの?」
ストップかけなきゃお構いなしの機関銃トーク。

ついでに、だいたい周りは騒がしい。まさに戦場。
「聞こえなーい!もっと大きく!ゆっくり!」

今回はそんな「待った!」をかける魔法の言葉を10、お届け。
では、さっそく始めよう!(2017/4/29更新)

聞き取れなくって『何ですか?』系

1 ¿Cómo? ◯

コレさえ覚えておけばいい、というくらいの万能語尻上がりに発音するのがコツ。首をちょいと横に倒せばさらに良し!

応用編)
¿Cómo dice usted? 
より丁寧に全文を言うならコレ。

¿Cómo cómo? 

日本語でも「なになに?」とかって二回ことばを重ねるよね。向こうでも親しい間柄では男女ともよくやる。でもフォーマルな場面ではやめておこう。

 

2 ¿Qué? △

同じく尻上がり発音だ。1よりぶっきらぼう。語調強ければそれこそ険悪なムードになりかねない。ただ先ほどと同じように

¿Qué dice usted? 
と、しちゃえば問題はない。

¿Que qué? ×
como²はお茶目な印象で好感度◯、しかし残念ながらque²は❌。「何だとコノヤロ」的で実に険悪になるのでやめましょう。

3 Perdón? ◯

 これまた尻上がりで。英語のパードン?ってのと全く一緒。これまた老若男女の万能語である。使い倒すべし!ついでに首もちょいとやっぱり倒すべし!

 

番外)Mande?(メキシコ弁)

意味は¿Cómo?と全く同じの有名なメキシコ弁である。メキシコでコレを連発するアタシにチリ人の友人は「おかしい!」と言う。それくらいローカル。

もともとは動詞mandar(命令する)から。
スペイン統治時代、支配者に対し
住民が「何でしょう。何でもお命じを…」という感じで使ったのが始まりという説もあるらしく、うーん…それはちょっとヤだなあ。でも考えようによっては「何でも言って♡」という実に気のいい国民性を表わしているようでもあり…。まあ、メキシコでもcómoやperdónで問題ないっすよ!

 

聞き取れなくって『繰り返して!』系

4 Otra vez por favor.

もう一度お願いします。必殺万能語!

 

5 ¿Quiere usted repetir,por favor?

繰り返していただけますか?
4を、文で言いたいならコレ。フォーマルな感じ。

ちょっとブレイク

このQuiere usted +動詞原形 〜?という依頼文。
どーも日本人のアタシ達にはちょっとおかしく感じない?
だって今回の例を直訳すると「繰り返したいですか?よろしく」って感じで、「繰り返したいでしょ。んじゃやってよ」ってな上から目線のお願いに聞こえちゃうんだよね。
そこで元ダンナにこの形でお願いされる度に「いや、アタシは別にしたくないし…」と思ってしまってたんだよね。まあ、別れた原因がコレだとは言わないけど。それはさておき。

向こうにそんな気持ちはない。むしろ辞書によると[疑問文で勧誘・丁寧な依頼]と書いてあるくらい。
そう!丁寧な依頼文の形なのよ!

といってもついつい自分ではPuede usted +動詞原形 〜?を使っちゃうけど(もちろんこっちも丁寧な依頼)。

ともかくQuerer=〜したい の意味ばっかりじゃない!ヘンに日本語と一対一対応にしちゃうと無駄にイヤな気分になるわ、無駄に摩擦になるわ、いいことない!単語の訳は柔軟に!

よし。次回は気をつけよう。うん!

6 Más alto,por favor.

もっと大きな声でお願いします。
※Más bajo,por favor.  で「もっと小さく」になる。

en voz alta(baja)   大声(小声)で
Hable en voz alta,por favor.
大声でお願いします。

 

7 Más despacio,por favor.

もっとゆっくりお願いします。

文にするならこんな感じ。
¿ Puede usted hablar más despacio, por favor?
despacioをaltoに変えたり応用可能だ。丁寧に言いたい時はこちらもどうぞ。

 

一部がわからないときの聞き返し術

¿Cómo?は確かに万能だけど、一つ困ることがある。コレで聞くと相手はたぶん全部を繰り返してくれちゃうんだ。
でもね。文はなんとなく聞き取れたけど、ある1つの単語だけ聞き逃した!ってこともあるじゃない?そういうときの聞き返し術がコレ。

8 定冠詞+qué?

¿Qué es para ti la amistad? 君にとって友情ってどんなものさ。
¿La qué?   la…何だって?
La amistad.  「友情」だよ。

つまり聞き取れなかった名詞によって定冠詞は変化するのだ。

 

人に呼びかけられて『何ですか?』系

9 ¿Qué? / ¿Qué desea usted?

例)Oye Carmen. ¿Qué? ねえカルメン。何?

この¿Qué?は聞き返しの2の¿Qué?のようには失礼ではない。もちろん眉間にしわを寄せ鼻の穴を広げて、さもイヤそうに言ったりしたら当然アウトだけどさ。言い方は万国共通。コトバは通じなくてもなんとなくニュアンスでわかるもんね。

とはいえやっぱり文のほうが丁寧だ。道ばたで知らない人に呼びかけられたときには

¿Qué desea usted? 何か御用でしょうか?
Si,Digame. はい、どうぞおっしゃってください。

なんかがやはりいいだろう。

 

10 ¿Me llamaste?

日本語でも「え?俺のこと呼んだ?」とかって言うよね。それと同じ。me llamó? ってusted形で言えば呼びました?って感じになる。
※あまりこのusted形は聞いたこと無いけどネイティブに確認したらフツーに言うよーということだった。
ただし発音の位置に注意。me llaモにアクセントだ(llamar 点過去三人称単数)。me llamoと最初にアクセントを置いちゃうと私の名前は◯◯です、っていう言い方になっちゃうぞ(llamar 現在一人称単数)。

 

まとめ

  • 聞き取れなかった時はCómo?かperdón?を尻上がりで。
  • Más alto(despacio)やOtra vezにはpor favorで丁寧に。
  • Qué?というときは言い方に注意!

でも、一番大事なのはコレ↓
わかったフリしてフンフン聞いててはダメってこと!
それはこちらの回でダラダラと語っているので、もし時間があったら覗いてね。

聞き取り上達への道…場所と相手を選ぼう!【他言語応用可】

しっかり聞くことはしっかり話すことにつながるし、人との「つながり」でも大事だってことだね。一生懸命聞いてるよ、理解しようとしているよ、というシグナルだもん。今回の10こを駆使して、バンバン聞き返してコミュニケーションを楽しんでね〜!

おしまい。Gracias!

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