通じればいいのよコミュニケーションなんて!がコンセプトのURACANだが。対面と違って手紙やメールはあんまりイイカゲンだとヤバい。日本語同士だって下手すりゃコジれるからな。ってことで最低限のマナーは押さえておこう!
本文は…まあ多少文法的に間違ってても許してもらって。で、最初と最後は決まり文句でカチッと締める!そう。名付けて
The★最初と最後だけカッコつけとけ!戦法
今回は手紙の最初の部分。では、さっそく始めよう(2018/12/06更新)。
1. さいしょのSALUDO(敬辞)
基本は名前で呼びかけよう!(メール・SNSでは省略可)
日本語だと拝啓とか前略とかだけど。
英語だとDEAR...で、...には人の名前が入るよね。スペイン語も一緒。なんせ向こうは名前を読んでナンボのお国柄。会話だってまず名前を呼び合うことから始まる。
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言わなきゃ損!呼びかけは超簡単な会話の潤滑油。
この記事で紹介したmi princesa Thelma(私の王女テルマ)とかの、おまけがついたタイプを思い出してほしい。
そこで手紙も一緒。親愛なる◯◯様、大好きな◯◯ちゃん、ってな感じに、ちょっと盛って呼びかけて始めよう。
これはもちろんビジネスメールのようなフォーマルな時も一緒だ。え?相手の名前がわかんない場合があるじゃないかって?
それも会話の時と一緒だよ。思い出して。呼びかけの時
Oye, señoritaだの Perdón, joven だの言ったよね。
では、そんなフォーマルな場合のときから見ていこうか。
フォーマルな場合
- | 相手が男性の場合 | 相手が女性の場合 |
名前不明 1 | Muy señor mío: | Muy señora mía: |
〃 2 | Estimado señor: | Estimada señora: |
〃 複数 | Estimados señores: | Estimadas señoras: |
名前わかる | Estimado Sr.Garcia: | Estimada Sra.Garcia: |
- どんなときでも最後は◯◯:(←コロン)をつける
- Estimado/a の他に Apreciado/a やDistinguido/a も同じように使える。イメージとしてこの順で丁寧さが増す気がする(Dis...が一番丁寧)
- 名前も性別もわからないときは
Muy señores mios :
男性形・複数にすると問題ない。
もちろんEstimados señores: ,Apreciados señores:なんかも⭕ - 相手女性が未婚でも、フォーマルの場合はseñoraである。
- 名前を書く時は名字だけ。フルネームは書かない。
↓
数回手紙を交わしたりして多少親しくなったら(会ったことなくても)Estimado José: のようにファーストネームだけになる
※やりとり3回目で名字から名前に変えてこられた経験あり - 肩書きにDoctor/ra や Profesor/ra などが書かれていたら、Sr.や Sra.の代わりにこちらを使う。これ、けっこう重要。向こうはこの辺うるさい。
- 公職や高い地位に就いている人へは役職名で書く。
Señor Director / Señora Directora 校長・部長
Señor Presidente / Señora Presidenta 社長
Señor/ra Embajador/ra Excelencia 大使
インフォーマルな(親しい)場合
相手が男性の場合 | 相手が女性の場合 |
Mi querido amigo/José: | Mi querida amiga/María: |
Mis queridos amigos/José y María:(複数) | Mis queridas amigas/María y Sara:(女子のみ複数) |
Qurido amigo/José: | Qurida amiga/María: |
Queridísimo amigo/José: | Queridísima amiga/María: |
- それぞれAmigo/aの部分を相手のファーストネームや愛称Subnombreに変えてもいいし、amigo/aと名前を並記してもよい。
例)Querida amiga.
Querida Marta.
Querida amiga Marta: - 複数のとき、もちろんQueridos amigosなんかも使える
- それこそインフォーマルなので、親密度にあわせて何でもアリである。
¡ Hola Thelma chan! などなど - こうした友人など親しい人の場合は、元気?(家族とも交流があれば家族のことも)系のあいさつをこの後に続けるのが普通。
これまた日々のあいさつの時と一緒。簡単さらりでいいからつけておこう。
◉この元気系あいさつの例はこちら
挨拶で変わる・実践編【試験に出ないスペイン語会話術】
SNSでの傾向
Twitter、Facebook、LINE(アルファベット圏ではWhat's Appの方が一般的)などや電話番号先に送れるショートメールなどでの傾向を、現在アタシがいるメキシコの例で最後にちょっと触れておこう。
- せいぜい最初はHola Miyumassi!程度。
- それすら省略はあたりまえ。
- 写真だけ、スタンプ一個だけ、なんていうのも日常。
そこでSNSに関しては、あまり失礼のないように…なんて考えなくてイイ。逆にグダグダ書くより簡潔に用件だけのほうが、よっぽどスッキリ。向こう流である。
【おまけ】・・・でもこれが電話だと どーよ、元気?そうそうあなたの息子はそろそろ卒業ねえ…、(用件)…じゃあ元気でね、だれだれにヨロシクね、今度会うときはアレしましょ、コレもいいかしら、アツくなるから体調には気をつけて、また連絡するわ、大好きよ… 用件は1分、最初と最後で1時間は話しているけどね。 |
2. おわりのDespedida(結辞)
長くなってしまったので、〆の言葉は別記事にしたよ。
良かったら続いてこちらもどーぞ!
3. まとめ
|
ということで、手紙やメールの最初。
何ごとも最初が基本だ!ここはしっかり押さえつつ、
本文はビジネス系なら簡潔に。
友だち相手なら間違えようが基本は自分の言葉で。
ヘンに例文を引っぱってくるより、気持ちは伝わると思うんだけど。どうでしょね?
とりあえずおしまい!
◉本日の参考文献
スペイン語の手紙の書き方(2002) 坪川 真理子著 ナツメ社
文例が豊富で良書だがネット系の文例少なめ。絶版で1円!
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