ああ、ロミオ。あなたはどーしてロミオなの?
こんなこと言われたロミオ君だって困っちゃうよーに、アタシたち日本人を困らすスペイン語クンだって、やっぱり聞かれたって困るんだろうけど。
それでも敢えて言いたい。
ああmañana.あなたは朝なの明日なの?
見分け方やアタシも実は今日まで知らなかった驚きの事実なんかをお知らせするよー。では今日もよろしくっ!
- 1. mañana(女性名詞)朝;午前 (英morning,⇔tarde)
- 2. mañana(副詞)明日、あした (英tomorrow,⇔ayer)
- 3. 恐ろしい第三の意味
- 4. さらに恐ろしい第四の意味
- 5. 最後はまさか!の展開・第五の意味
- まとめ
1. mañana(女性名詞)朝;午前 (英morning,⇔tarde)
今日もアタシの相棒はSHARP/e dicutionary/PW-A3500君である。
やはりな。開けて一発めが「朝」である。
さて、ここで大事なのが朝=女性名詞だということ。名詞なんだからトーゼン冠詞がつく。ここの例で見ても
・Me visitó por la mañana. (彼は私を)午前中に訪ねてきた。
・Da un paseo por las mañanas.(彼は)朝はいつも散歩する。
・Hace una mañana muy clara. よく晴れた朝だ。
もちろん画面一番上の例のように指示形容詞だってOKだ。
・Esta mañana me levanté a las seis. 今朝6時に起きた。
そこで覚え方;
laだのunaだのestaだのが付いてたらmañana=朝。
2. mañana(副詞)明日、あした (英tomorrow,⇔ayer)
さあ。もうわかったね。決定的な違いが。
朝=女性名詞に対し、明日=副詞なのだ。
・Tengo clase mañana. 明日私は授業がある。
・Mañana será otro día. 明日は明日の風が吹く。
・No dejes para mañana lo que puedas hacer hoy. 今日できることを明日にのばすな。
ちょっとばかり文法的なことをいうと、副詞というのはずばり。
自立語で活用がなく、主語・述語になることのない語のうち、主として連用修飾語として用いられるもの※この電子辞書内スーパー大辞林より
つまり。こちらの覚え方;
単独(laとかない)で活用もない(複数もない)mañana=明日
んじゃさっそく問題。よくあるこのコトバ。
mañana por la mañana 明日の朝
どっちのmañanaが朝でどっちが明日だか、もうわかるね。
mañana por la mañana 明日の朝
laがついているほうが朝!太陽神ラーが朝を告げるとか、テキトーに語呂合わせして覚えてしまえ!さあ、もうこれで朝か明日か迷わない。
助さん。角さん。一件落着だ!!
3. 恐ろしい第三の意味
さて。せっかく一件落着したところなんだが。
先ほどの明日の項の画像に、実は忌まわしいものがあったのに気づいたかな?もう一回載せるよ。ほい。
男性名詞のmañanaだあ?なんじゃそりゃ!
Nunca piensa en el mañana. 彼はまったく将来のことを考えない。
いちおー覚え方:
el がついたりする男性名詞mañana=未来・将来
※しかし未来・将来は圧倒的にfuturo (m)を多用。だからま、覚えなくても良い。
4. さらに恐ろしい第四の意味
ええい。なんと副詞でも(近い)将来という意味があるんだそーな。そーかそーか。もー勝手にしてくれ。
・Hoy está de moda,mañana ya no se llevará.それは今ははやっているが、もうすぐ下火になるだろう。
覚え方じゃなくって考え方:
日本語でも「今日」を「きょう」じゃなく「こんにち」と読んだ場合、一日だけではなくもう少し長い時間の「いま」になるように、hoyもmananaもその日一日だけでなく、ちょっと長い時間の現在・未来を指すこともある。
5. 最後はまさか!の展開・第五の意味
ここまでいくとギャグなんじゃないかと笑いたくなるぞ!
[間投詞的.否定 ]まさか!
Agua(s)!=あぶない! ※本来は水の意味
Cielos!=すごい!しまった!※本来は空・天国の意
みたいなもん。モトの意味なんてどーでもいいのである。スペイン語はこんなのだらけである。だから知らなかったけど驚かない。
Hombre! (本来は人・男)は喜びでも疑いでも驚きでも使え、実際よく聞く。これにもまさか!の意味があるけど。さっそく新しいバリエーションで
Mañana!=まさか! …ふむ。使ってみよう。
まとめ
- laだのunaだのestaだのが付く女性名詞のmañana=朝の意味
- 単独で活用もない副詞のmañana=明日の意味
- 男性名詞mañanaや副詞=未来・将来の意味を持つこともあるし、間投詞的に「まさか!」の意味で使うこともある。
(ま、最初は上の二個だけでいいかな?)
これでスペイン語で朝と明日の見分けがつくようになったら嬉しいな。ホントどっちも大事なよく使う言葉で同じ単語って、紛らわしいから勘弁してほしいわ〜。
って、実は。まったく同じ現象が日本語でも!?
うちのメインブログである。セットで覚えておくと、スペイン語圏の人に「いや〜。意外な共通点があるんだよ。日本語もね…」と会話が弾み、お互いの国際理解の一助となる。そこで友情が芽生え、明日の朝には愛が育まれてること間違いなし!である。
Mañana!
おしまい。
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