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暗記いらない。いるのは勢い。読み飛ばしてナンボのスペイン語学習ブログ

「もったいない」をスペイン語で言ってみよう!

いよいよ日本語独自の表現をスペイン語にするシリーズも(一応)最終回。今回は「もったいない」。

では、さっそく始めよう。

 日本語の便利で不便な話

今回もコチラの回の応用編である。

 ここでは3通りの日本語変換法を紹介してるんだけど、その最初の方法で今日のテーマ「もったいない」を解説してるし、他の部分も今日の内容に密接に関わっている。

もし読んでいなかったり、読んでいても復習のために、今一度読んでおいてくれるとウレシイな。この後の解説では、ここの話をベースに進めていくよ!

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◉忙しい人用のざっくりな要約◉
  • 「もったいない」は世界語!だから日本語で言ってしまうのもアリ。
  • 訳そうとしないで、それぞれのシチュエーションの際の決まり文句を覚える。
  • 複数の意味が隠れていて一文で訳すことは難しいから二文(以上)にする。

復習終わり!

 そう「スシ・ゲイシャ・ハラキリ」だの「カラオケ・トヨタ・ニンテンドー」の時代は終わった!今の旬な世界語は「MOTTAINAI」だ!
…と言いたいところだが。

残念。まだそんなに認知度は高くない。

分かってもらえないんじゃしょうがない。そこで他の方法、スペイン語での似ている決まり文句や二文で言う方法(以下・二文法)を以下、見ていこう。

 ◉  

無駄だ!惜しい!の「もったいない」

例)もったいない、水が出しっぱなし!

使える慣用表現

 

¡Qué desperdicio! なんて無駄づかいなんだ!

desperdicio (m)  無駄遣い・浪費

これが一番この場合の「もったいない」に近いと思う。

このほか以下の『残念だ!」系の言葉も使えるね。

¡Qué lástima!
¡Qué pena!
¡Me da pena! 
  残念!いやだなあ!

めんどくさかったら、とりあえずコレだけを言ってみるのもアリだ。

※ちなみにめんどくさいはこちら。
「めんどくさい」をスペイン語で言ってみよう!

 

二文法で言う(初級者編)

上の慣用表現を自分の気持ち◉として使用。あとはいつもの◎、相手や状況の説明の文を言うんだったね。

例1)もったいない、水が出しっぱなし!
Ay! Está saliendo el agua. ¡Qué desperdicio!

例2) ああ、時間がもったいない!
¡Qué lástima! No me gusta perder el tiempo.

例3) まだ使えるのに、もったいない!
¡Me da pena! Estas cosas todavía sirven.

 

二文法だけど一文(中級者編)

さっきの慣用表現で出たpena たちを「〜とは残念だ」という文にする。この〜の部分が残念=もったいない物事を言うから、この形にすれば二文法と同じことだ!

 Es una lástima + 不定詞

例)Es una lástima perder el tiempo.時間を無駄にするなんて残念だ。

 

 dar pena +不定詞 / que +接続法

例)Me da pena que tiren las cosas que todavía sirven. まだ使えるものを捨てるなんていやだわ(=もったいない)!

 

良すぎる!の「もったいない」

例)彼にはもったいない奥さんだ。

merecerを使っての二文法

◉〜にはふさわしくない(話し手の気持ち)
◎(モノ・コト)は素晴らしい!

これを合体すればこの場合の「もったいない」に当たる。 

merecer 〜に値する、ふさわしい を使おう!

例)No merezco este regalo.Es demasiado bueno para mí.そのプレゼントは私にはふさわしくない。余りにも良すぎるよ(=このプレゼントは私にはもったいない)。

 

一文にも出来る。

例)Ella es una mujer que él no merece.彼には分不相応の奥さんだ(=もったいない)。

 

畏れ多い!の「もったいない」

例)お名前を申し上げるのももったいない

「もったいなくも、かしこくも〜」ってやつ。
ううむ…日本でも今はもうほぼ死語なのでは。
ついでにスペイン語圏でもこう謙る(へりくだる)習慣も無いし。

一応「畏れ多い」「不敬な」はirrespetuoso(sa)

上の文を訳すと
Es irrespetuoso aun mencionar su nombre.

と、辞書には出ていたが。…使う機会の無いことを祈り、アタシは見なかったことにする。

 

まとめ

  • MOTTAINAIを世界語に!そのまま使う

 それで分かってもらえないなら

  • ¡Qué desperdicio! などとその状況を言って、無駄使い系の「もったいない」を言う
  • merecer 〜に値する、ふさわしい と、その状況を言って、分不相応なときの「もったいない」を言う
  • 畏れ多いという意味の「もったいない」は知らんぷりをする

せっかくノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが世界に発信してくれたのだ。アタシたちが『MOTTAINAI』を日々広めていけば、いつかイチイチスペイン語に変換するなんて時間とアタマが「もったいない」ことをしなくてよくなるはずだ!

ついでに言うと、この精神もやっぱり世界に広めるべきだ!

私が住むメキシコ北部。ゴミは缶だろ〜が紙だろ〜が全て一緒くたにポイっ!リサイクル?なにそれ。新しい自転車?ってなもんだ。

日々単にゴミになる資源を見る度に
もったいない〜

アタシの精神安定のためにも、(国土が広いからゴミ処理に困ってないんだろうけど)地球規模の環境のためにも、「もったいない」精神が広まってほしいもんである。

ということでおしまい。Gracias!

★今回の参考文献
SHARP電子辞書PW-A3500 Electronic Dictionary現代スペイン語辞典

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