URACAN-ウラぐちカンたんスペイン語-

暗記いらない。いるのは勢い。読み飛ばしてナンボのスペイン語学習ブログ

【コラム】スペイン語圏と日本のクリスマスはこんなに違う!

f:id:miyumasi:20161208161154j:plain

我らが日本。10月のハロウィンが自分をデコるのに対し、12月のクリスマスは家・街をデコるイベントである。いーのである。踊る阿呆に見る阿呆。同じアホなら…ってなわけで、大いにデコり、トリを食べ、ケーキを食べ、プレゼントを枕元に置くべし!

そんな我ら日本人がイメージするクリスマスと言えばコレ↓

f:id:miyumasi:20161208162239j:plain

サンタ・トナカイ・ツリーの3点セットにもれなくプレゼントも付いてくる! (どーでもいいが、このスレンダー・サンタ。ハードボイルドで怖いんですけど)

 

だがしかし!

スペイン語圏は違うのよっ!!

って、何が?どう違うの?
前置き長くなったけど、今日はそこらへんの話。

¡ Vamos a empezar !(さあ、始めよう!)最終更新2018/12/5 

1) クリスマスツリーより◯◯◯を飾る

クリスマスツリーを飾らないわけじゃないんだけど。
やっぱりコッチの方をスペイン語圏の人は大切にしている感じ。

f:id:miyumasi:20161208164020j:plain

Belén(ベレン)
キリストがベツレヘムの馬小屋で生まれた様子を陶器などのミニチュア人形で再現したもの。

家のちょっとした棚の上にひな飾りっぽく置いてあったり、街のコーナーにドドーンと飾られていたり…。

スペイン語圏はほとんどがカトリック。ああ、そーいえばクリスマスってキリストの誕生を祝う日なのよね…と、改めて考えさせられる光景なのだった。

 

2) サンタクロースよりサン◯◯がプレゼンター

実際はね。サンタさんにスペイン語圏も押され気味なんだけど。
スペイン語圏でプレゼントをくれるのはサンタクロースのオジさんではない。オジさんはオジさんでも…サン…そう三人のオジさんだ。

f:id:miyumasi:20161208165329j:plain

 東方三賢人(三賢王・三博士ともいう)

三博士の名は、西洋では7世紀から次のような名が当てられている:
メルキオール Melchior (黄金。王権の象徴、青年の姿の賢者)
バルタザール Balthasar (乳香。神性の象徴、壮年の姿の賢者)
カスパール Casper (没薬。将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)

東方の三博士 - Wikipedia 

 

写真はまあ、イメージだから。左の人ヤバすぎ、とか細かいことはさておき。東方なわけ。ノルウエーとかフィンランドとか、あら?サンタってどっちだっけ?ともかく寒い北方じゃないわけよ。そこで、トーゼン…

 

3) トナカイじゃなくて◯◯◯に乗ってくる

えーい。メンドウだ!いきなり答えだ!以上だ!

で、この人達がこれに乗ってプレゼントを持って来てくれる、とスペイン語圏の子ども達は思っている。ではいつ?どのように?

 

4) プレゼントは12/25ではなく、◯月◯日

1/6(公現の祝日dia de los Reyes Magos)の朝

スペインではね。この日がクリスマスのクライマックスなの。
クリスマスは年をまたいでここまで引っぱってるわけよ。

だから日本だと26日にはバタバタとクリスマス飾りから正月飾りに一気に変わるけど、あちらはこの日までクリスマス飾りも引っぱるわけ。

 

  • まず前日の5日。この夜に先ほどの三賢人が街に到着すると言われているので、三賢人のパレードがあちこちで行われる。そして街頭最前列に袋を持って陣取る子ども達に向かっておもちゃだお菓子だを投げてくれる。
    イメージとして有名人や人気力士がバラまく成田山節分会を思い出してほしい。(画像は肖像権で保護されているのでパス)

  • 「おりこうさんには三賢人がプレゼントを持って来てくれるよ〜」は、世界共通のお約束。ただ靴下ではなく靴を置いて寝る。

  • すると次の日の朝…!!(以下これまた世界共通)

 

5) クリスマスケーキより◉◉◉

で、この1/6に食べる有名なお菓子が
Roscón de Reyes(ロスコン デ レジェス)

 

Rosca de reyes(ロスカ デ レジェス)とも言う。このフランス版ガレット・デ・ロアのほうが日本では認知度高いかも。

スペイン語圏版のこちらはドーナツ型のお菓子。なかに陶器(最近はプラスチックの場合も!)の人形が入ってる。これが当たった人は幸運だとか、1日王様だとか、このケーキ代を払うんだとか、いや2月に別の食べ物を振る舞うんだとか…ともかくローカルルールが多彩である。

詳しく知りたい方、またこの画像はこちらをどうぞ。
(日本語版はまだなかった…)

英版 Rosca de reyes - Wikipedia

西版 Roscón de Reyes - Wikipedia

 

6)恋人と、より 〇〇と。

日本のクリスマスって恋人の恋人による恋人のためのイベントなの?って感じ。でもスペイン語圏では…

家族で過ごす日!
んで、新年のカウントダウンは恋人・友人で過ごすって感じ。

そう!どっちかっていうと日本はクリスマスが恋人・友人とで、新年が家族や親戚とって感じだから真逆なんですねー。

ここまで違うと笑いも出ないわー。

まとめ

サンタじゃないし!寒いとこからじゃないし!トナカイでもないし!プレゼントもらう日も違うし!ケーキも種類も食べる日違うし!恋人?カンケーないし!

とまあ、いろいろ違うんだってことは、ガッテンしてもらえましたでしょうか?
ガッテン ガッテン

本当はメキシコで実際に体験したアレコレも書こうかと思っていたが、長くなったのでそのうち別建てでお送りしよう。

そもそも今回はスペイン語でメリークリスマスの言い方を…なんて内容にしようと思ったのに、めっちゃ脱線してこうなってしまった。それは次にしよう。

そして書いたよ。こちらはいわゆる実践編 ↓

 

ということで。おしまい。
Gracias!

 ◉ついでにポテトもいかがですか?コラム系

スペイン語で遊ぼう!【回文palíndromos】

【スペイン語だと◯◯クソ!】商品・ペットの名前で要注意語MOCO 

関東弁と津軽弁くらい違うスペイン語とメキシコ語(いやそれでもスペイン語というらしい)