URACAN-ウラぐちカンたんスペイン語-

暗記いらない。いるのは勢い。読み飛ばしてナンボのスペイン語学習ブログ

本当?スペイン語の否定・疑いのあいづち10語

今回はあいづちの2回め。すぐに使える「そう?」「ほんと?」などのちょっと疑い系なあいづちを 10語お届けしよう!

 

ちなみに前回はこちらだよ。フツーの否定的なあいづちはこっちにも載ってるから、ぜひ併せて見てね!

0. 日本語の「あいづち」の語源を確認しておこう

あいづち【相鎚・相槌】

  1. 鍛冶(かじ)で、師匠の打つ鎚(つち)に合わせて弟子が鎚を入れること。あいのつち。向かい鎚。
  2. 相手の話に調子を合わせてする応答。

 ※スーパー大辞林より

 

前回餅つきに例えたけど、モチより刀だった。ペッタンペッタンではなくトンカンだった。どちらにしても片方だけじゃよいモチも刀もウマくない。相方がリズムよく受けてこそモチも刀も、そして会話も!ウマいこと出来上がるのだ!

 

さてそのあいづち。いつもいつもYES MANではいられないよね。ちょっとした不信系から「んなわけネーだろ!」のツッコミ系まで、スペイン語ではどう言うの?見出しの厳選10語プラスαをさっそく見てみよう!

  

1. 「そう?」不信系なあいづち

1) ¿Ah sí?  そう?

肯定の回の4)で述べた通り、これはフツーに発音すれば「ふーん、そう」で肯定あいづち、思いっきり疑い深く尻上がりに(特にsiiiii?と語尾をのばして)発音すれば「そう〜?ほんと?」と否定あいづちになる万能語である。

単に¿Si?だけでもよし。面倒だったら2から10は見なくてよし!w

 

2) No sé. さあね どうかな

-¿Qué te parece a tí la idea? -¿A mí?  No sé.

-君はこのアイディアどう思う? -僕?さあ。

 

サラリと言うのがポイント。強く言っちゃうと「知るかよ!」って感じになっちゃう。

ちなみにNo lo sé.だと具体的に何かを聞かれて「いや、それは知らない」という答えなので、まったく別。気をつけよう。

 

3) Lo dudo. そうかな そうは思わない

-Es un buen mozo. -Lo dudo. -彼はいい青年だ。-そうかしら。

 

dudar(疑う)を使った慣用句。 ちなみにコレを否定にしてNo lo dudo.にしたら、逆にこの場合「そうね(ホントいい青年ね)」という意味になる。

 

ややこしかったらフツーの文の「そうは思わない」の

Creo que no.  や Parece que no. を使うことをおススメ!

 

上級編) ¡Bah!   どうだか!

¡Bah! Qué disparates dices! ばかな!何てでたらめを言うんだ!

 

バ!と短く発音する。不信のほか、あきらめだったり軽い軽蔑を表すときにも使える。だいたいこの語の後に何か文が続くことが多い。

 

¡Ca!  ¡Quia!/¡Quiá!なんてのも同じ仲間だけど後になればなるほど語調強い。日本語だと「ケッ!」みたいな感じ。どこでもカ行ってキツいのね。

-¿Te ha gustado esta chica?-¡Ca! -彼女は気に入った?-ケッ!まさか。

 

最初はこのシリーズはやめておいた方がいいってことで上級編とした。

 

2. 「本当?」疑い系1

4) ¿De verdad? 

¿La verdad? も同じなんだけど、アタシはLの発音に自信がないので使わなくていいなら使わない方を選ぶ。こうした同じ意味なら言いやすい(=相手もわかりやすい)方を最初に覚えることは、初心者の大事なワザである!

 

関係記事(で、どうしても言わなきゃならこのワザ!)

¿Es verdad? もあり。こっちもいいやすいかも。後は好みだ。

  

5) ¿De veras? 

4)とほぼ一緒。こっちのほうがくだけた感じな気がするが、これはアタシの印象なだけで根拠はない。はっきりしたら追記する。

ちなみに 「本当に」という意味で文に使うこともできる。

Lo siento de veras. 本当に(心から)お気の毒です。

 

※)メキシコだけで通用する¡A poco!「マジかよ!?」

メキシコ限定・若者言葉である。別に女の子も使ってOK。

-Ultimamente vivía en la calle. -¡A poco!  

     -最後は路上生活してたんだ。-マジかよ!

 

3. 「まさか!」 疑い系2

6)  ¡Qué va !  まさか そんなバカな 

-¿Te ha gustado este joven? -¡Qué va!

  -あの青年気に入った?-とんでもない!

 

¡Qué dices! も同じQuéから始まる仲間で同じように使える。

 何言っちゃってんだか!=まさか、とんでもない ※7)と同じ

 

7)  ¡Ni hablar!  とんでもない!

 直訳すると「言うな!」だけど、もとの意味はそんな重要じゃない。言う、思う、考える系の言葉の否定で以下のコトバもほぼ一緒。まさか!とんでもない!として使える。

  • 【仲間紹介1】 NI +◯◯
    ¡Ni pensarlo! 考えるな!
    ¡Ni soñarlo! / ¡Ni lo sueñes! 夢にも思うな!
  • 【仲間紹介2】 NO+◯◯
    ¡No me digas! 言うな!
    ¡No lo creas! 思うな!

 

8) ¡No puede ser! ありえない 

-Sr.Ota perdió el primer combate. -¡No puede ser!

   -太田君、初戦で負けたよ。-まさか!

とてもよく使う言葉である。Es imposible. も同じ意味。

 

※)スペインだけで通用する¡Una leche!「アリエナイ!」

20年前にスペイン人から聞いた。lecheはフツー非可算名詞(1,2…と数えられない名詞)なのにunaって・・・ありえないでしょ?だから「ありえない」

と教わったが、当時は若者言葉として使われていたようだが、今は不明。死語だったりして。今度スペイン人に聞いてみよう。ちなみにメキシコ人に言ってもポッカーンだった。

 

4. 「おやおや」驚き・抗議…場合によっていろいろ

9) Vaya,vaya  

-A veces me parece que la cara es más importante que el cerebro... -Vaya,vaya.¡Qué bobada!  -私、時々アタマよりカオが大事なんじゃないかって思うんだけど…-おやまあ、バカなことを!

 

場合によってはわあ、ひどい(すごい)と感嘆の意味もアリ。また単独Vayaだけも驚きや同情・・・時と場合でイロイロ使える。

他にはPor Dios! も仲間。これにはお願いだからの意味もアリ。

10) Madre mía  

意味・使い方は9)と一緒。マンマミーアのスペイン語版。別にお母さんだけにしか使えないわけじゃない。同じように¡hombre! ってのももとの意味は(人・男)だけど、おや!なんかの意味で使え、相手は男でも女でも関係ない。

 

 まとめ

相手の話を聞いて、受けた自分の思いをポン!と最初に返す言葉、気に入ったのはあったかな?この言葉をつなぎ言葉として、それを言ってる間に続く言葉を考えることもできそうだよね。そう、これのように。

 

 

さあ、毎回言ってるけど、会話はリズム!

トンテンカンテン、相手とキミがリズムよく・気持ちよく会話できる手助けに、少しでもなったらうれしいな!

 

おしまい!

 

◉関連記事◉

 

◉今日の参考文献◉

・「中級スペイン文法 」白水社

・高橋覺二著「スペイン語表現ハンドブック」白水社

・電子辞書:SHARP/e dicutionary/PW-A3500